対象となる疾患

帯状疱疹の痛み
 ウイルスが原因で皮膚に発疹ができ、強い痛みを伴います。体中どこにでも起きる可能性があります。右なら右、左なら左に限局するのが特徴です。初期の痛みを放置しておくと頑固な痛み(帯状疱疹後神経痛)になる可能性があります。
頭痛
 ズキンズキンと脈打つような片頭痛、肩こりに伴い後頭部が締めつけられるような緊張型頭痛が代表的なものです。両者の混合型もあります。
顔面の痛み
 顔の半分にて激烈な痛みが発作的におこる三叉神経痛。額などに発疹と強い痛みが生じる帯状疱疹などがあります。
頚・腕の痛み
 交通事故などで頚部に強い力が加わったあとに持続する痛みがあります。いわゆるむち打ち症とよばれるものです。頚椎椎間板ヘルニアなど、神経が圧迫されることが原因で痛みやしびれが生じることがあります。
肩の痛み
 肩関節が痛み、手を上げたり、背中のほうへ回すことができなくなることがあります。いわゆる五十肩とよばれるものです。
腰痛・足の痛みとしびれ
 急に重いものを持ち上げたときにギクっとくるのが、急性腰痛症、いわゆるぎっくり腰とよばれるものです。若い人に多い腰椎椎間板ヘルニア、高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症は腰痛のみでなく、足に不快なしびれを伴うことがあります。
膝関節の痛み
 変形性膝関節症とよばれているものです。すぐにヒアルロン酸注射をするのではなく、しばらく光線療法を繰り返すことで、よくなってくる場合も多いのが実感です。
外傷後の痛み
 骨折などが治癒したあとにも、痛みだけが残る場合があります。交感神経系がまきこまれた痛みになる場合です。軽く触るだけで強い痛みを生じることもあります。
血管の病気による痛み
 手足の動脈が詰まって、血液の流れが悪くなると皮膚の色が黒ずみ、痛みを生じます。慢性動脈閉塞症やバージャー病とよばれるものです。
がんの痛み
 腫瘍が神経を巻き込んで浸潤が進むと、強い痛みを生じます。骨への転移も強い痛みの原因となります。内服薬や坐薬による痛みのコントロールが基本ですが、神経ブロックが痛みの緩和に有効なことがあります。
顔面神経麻痺
 表情を作る筋肉の動きが悪くなり、目が閉じられなくなったり、飲み物がうまく飲めなくなったりします。急に片側だけに発症します。初期治療がとても大切です。
花粉症
 毎年、春先になると鼻水、眼の痒みに悩む人は多いものです。異常なアレルギー反応が原因ですが、その根本に迫る治療法として星状神経節ブロックがあります。
自律神経失調症
 めまい、動悸、疲れやすい、食欲がない、寝つきが悪いなど様々な症状があらわれます。これらは検査では異常が指摘されないのが特徴です。自律神経のアンバランス、特に交感神経系の過度な緊張が原因と考えられ、星状神経節ブロックが有効です。